車がパンクしたときの対処法|高速道路と一般道の手順・JAFと保険の使い分け

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モモ
モモ

走ってる途中でハンドルが取られて…パンクかもしれないんですけど、まず何をすればいいですか?

キュー隊長
キュー隊長

高速なら、まずハザードを点けて左の路肩だ。急ブレーキは踏むな、スピンする。停めたら助手席側から降りて、全員ガードレールの外へ出ろ。タイヤを見るのはそのあとでいい。車のそばに立ってるのが一番あぶない

まず結論:高速道路なら「車の外・ガードレールの外側」へ出る

走行中にハンドルが取られる、「ドン、ドン」という異音がする、車体が沈む――パンクを疑う症状が出たときに最初にやるべきことは、タイヤの確認ではありません。安全な場所に停めて、人間が車外へ避難することです。

とくに高速道路では、路肩に停めた車に後続車が突っ込む追突事故が毎年発生しています。車内に残る、あるいは車のそばで作業する――このどちらも極めて危険です。順番を間違えなければ、パンク自体は命に関わるトラブルではありません。順番を間違えたときだけ、命に関わります。

この記事では、高速道路と一般道それぞれの正しい手順、JAF・自動車保険のロードサービスの使い分け、そして「自分で直していい場合/絶対にダメな場合」の線引きを整理します。

【高速道路】パンクしたときの手順

1. ハザードを点けて、できるだけ左の路肩へ

急ブレーキは踏まないでください。パンクした状態で強く制動すると、車がスピンする恐れがあります。ハザードランプを点け、アクセルを緩めてゆっくり減速し、左の路肩に寄せます。ハンドルは目一杯左に切って停めるのが鉄則です。万一後続車に追突されても、車が本線側へ押し出されにくくなります。

2. 全員が助手席側から降り、ガードレールの外へ

運転席側のドアを開けると、走行車線に体が出ます。必ず助手席側から降りてください。降りたら車のそばに留まらず、ガードレールの外側、または非常電話のある側の安全地帯まで移動します。トンネル内など逃げ場がない場合は、非常口へ避難します。

3. 発炎筒と停止表示板を「車の後方」に設置する

高速道路では停止表示板(三角表示板)の設置が義務です。積んでいない場合、故障車両表示義務違反として反則点数1点の対象になります。設置場所は車の後方50〜100m。ただし設置に向かうこと自体が危険と判断したら、無理をせず避難を優先してください。命が先です。

4. 非常電話または #9910 に通報する

高速道路上には約1kmごと(トンネル内は200mごと)に非常電話があります。受話器を上げるだけで道路管制センターにつながり、位置も自動で伝わります。携帯からかける場合は道路緊急ダイヤル#9910。その後にJAFまたは保険会社のロードサービスを呼びます。

5. 高速道路上での自力交換は原則しない

後続車が時速100kmで走る横で、車体をジャッキアップする――これがどれほど危険かは想像がつくはずです。高速道路では自分で交換しようとせず、ロードサービスの到着を安全地帯で待ってください。JAFは高速道路上の作業に慣れており、必要に応じて後方警戒も行います。

キュー隊長
キュー隊長

高速道路上で自分でタイヤ交換しようとするな。横を時速100kmで車が走ってる。JAFか保険のロードサービスを呼んで、安全地帯で待つのが正解だ

【一般道】パンクしたときの手順

安全な場所まで、無理せず低速で移動してよい

一般道の場合、交差点内やカーブの途中など危険な位置なら、ハザードを点けて時速20km以下でコンビニの駐車場など安全な場所まで移動して構いません。ホイールが傷む可能性はありますが、危険な位置に停め続けるリスクのほうが大きいと判断できます。

スペアタイヤか、応急修理キットかを確認する

2026年現在、新車の多くはスペアタイヤを積んでおらず、代わりにパンク応急修理キット(補修剤とコンプレッサー)が搭載されています。まずトランク下やラゲッジ床下を開けて、どちらが積まれているか確認してください。ここを知らないまま出発している人が非常に多い箇所です。

応急修理キットで直せる/直せないの線引き

直せるのはトレッド面(接地面)に刺さった釘やネジによる小さな穴だけです。以下は直せません。無理に使うとかえって危険なので、迷わずロードサービスを呼んでください。

直せる 接地面の直径4mm程度までの穴(釘・ネジ)
直せない タイヤ側面(サイドウォール)の損傷
直せない 切り傷・裂け目・バースト
直せない 空気が完全に抜けた状態で走行してしまった後
直せない ホイールが変形している

応急修理キットはあくまで「応急」

補修剤を注入した後は、時速80km以下で走行し、できるだけ早く(目安100km以内)タイヤ専門店かディーラーへ向かってください。また補修剤を入れたタイヤはその後の本格修理ができず、交換になるケースが多い点も知っておくべきです。「とりあえず入れておこう」は損をすることがあります。

モモ
モモ

応急修理キットって、どんなパンクでも直せるものなんですか?

キュー隊長
キュー隊長

いや、直せるのは接地面に刺さった釘の小さい穴だけだ。タイヤの側面が切れてたり、バーストしてたら手も足も出ない。それと補修剤を入れると、あとで本格修理ができなくなって交換になることが多い。使う前に一呼吸置け

JAFと自動車保険のロードサービス、どちらを呼ぶ?

まず自動車保険のロードサービスを確認する

多くの人が見落としていますが、任意保険にはたいていロードサービスが無料で付帯しています。パンク時のスペアタイヤ交換、レッカー移動などが年1回程度まで無料というケースが一般的です。JAF会員でなくても使えるので、まず保険証券かアプリで確認してください。

JAFが有利なのはこんなとき

保険のロードサービスは「その車」にかかる補償です。一方JAFは「その人」に対する会員サービスなので、友人の車、レンタカー、バイクでも使えます。また保険のサービスを使うと翌年の等級には影響しないものの、利用回数に上限があります。年に何度もトラブルがある、複数台に乗る、という人はJAFのほうが向いています。

費用の目安

JAF会員 JAF非会員 保険付帯
スペアタイヤ交換 無料 有料(作業料+出張料) 多くは無料
高速道路での作業 無料 割増料金あり 契約により異なる
他人の車・レンタカー 対象 対象外が多い
年会費 4,000円 保険料に込み

※非会員の場合、パンク作業でも1万円を超えることがあります。金額は状況・時間帯で変わるため、依頼前に必ず概算を確認してください。

モモ
モモ

保険のロードサービスって、使うと等級が下がったりしませんか?

キュー隊長
キュー隊長

下がらない。ロードサービスの利用は等級に影響しないんだ。ただし利用回数に上限がある。だから複数の車に乗る人や、レンタカーも使う人はJAFのほうが融通が利く

そもそもパンクさせないための3つの習慣

月1回、空気圧を見る

パンクの原因で最も多いのは釘ではなく空気圧不足です。空気が減った状態で走るとタイヤがたわみ、内部が発熱してバースト(破裂)に至ります。とくに高速道路を走る前は必ず点検を。ガソリンスタンドで無料で見てもらえますし、車載用の電動空気入れを1つ持っておくと自宅でも確認できます。

side wallのひび割れと製造年をチェックする

タイヤ側面に細かいひび割れが出ていたら、溝が残っていても交換時期です。ゴムは走らなくても劣化します。側面の刻印4桁(例:3224=2024年第32週)で製造時期が分かるので、5年以上経っていたら要注意。溝の残りだけで判断すると、夏の高速でバーストします。

長距離の前に、スペアの有無と工具の場所を確認しておく

お盆や年末の帰省前に、一度トランクを開けて中身を確認してください。スペアタイヤなのか応急修理キットなのか、ジャッキとレンチはどこか、修理キットの補修剤の使用期限(多くは4〜5年)は切れていないか。これを知っているかどうかで、当日の落ち着きがまったく変わります。

車に積んでおきたい備え

装備そのものより「積んであること」が価値になる道具です。とくに高速道路を使う機会があるなら、停止表示板と空気圧計は最低限そろえておきたいところです。

停止表示板(三角表示板)

高速道路での停止時は設置が義務です。積んでいなければ違反対象になります。数千円で買えるので、未搭載の車は今すぐ用意してください。夜間や悪天候では、追加で発炎筒やLED式の停止表示灯があるとさらに安全です。

タイヤ空気圧計・電動空気入れ

パンクの最大の原因である空気圧不足を、自宅で月1回チェックできるようにする道具です。近年は数千円のコードレス電動タイプが主流で、自転車やボールにも使えます。長距離の前日に一度見るだけで、バーストのリスクが大きく下がります。

パンク応急修理キット(補修剤)

車載品の補修剤は使用期限があり、切れていると固まって使えません。トランクを確認して期限切れなら交換を。スペアタイヤ非搭載車で、キットも期限切れという状態は、実質的に無防備です。

モモ
モモ

結局、いま何をしておけばいいですか?

キュー隊長
キュー隊長

トランクを開けて、スペアタイヤか修理キットかを確認しろ。それと停止表示板が積んであるか。この2つを知ってるだけで、いざというとき動ける。あとは月に一度の空気圧チェックだ

まとめ:順番さえ間違えなければ、パンクは怖くない

高速道路なら、①ハザードを点けて左路肩へ、②助手席側から降りて全員ガードレールの外へ、③可能なら停止表示板、④非常電話か#9910、⑤自力交換はしない。この順番だけ覚えておいてください。

一般道なら、まず安全な場所へ移動し、スペアタイヤか応急修理キットかを確認。側面の損傷やバーストなら修理キットでは直せないので、迷わずロードサービスを呼びます。呼ぶ前に、任意保険にロードサービスが付いていないか確認すると費用が変わります。

そして最も効くのは予防です。月1回の空気圧チェックと、長距離前のトランク確認。パンクの多くは釘ではなく空気圧不足から始まります。ここだけは今日からできます。

この記事を書いた人|もしもナビ編集部(運営: Miyabi)
日本在住の運営者Miyabiと編集部が、公的機関・自治体・メーカー公式情報などを調査して執筆しています。緊急時は必ず公式窓口(119・#7119等)の案内を優先してください。 コンテンツ制作ポリシー

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