本記事はAIツールを活用して作成・編集されています。内容はもしもナビ編集部が確認していますが、緊急時は必ず公式窓口(119・#7119・自治体等)の案内を優先してください。
本記事にはプロモーション(広告)が含まれています。
床上浸水した家に戻ったとき、最初にやるべきことは「片付け」ではありません。「写真を撮ること」です。
これを知らずに掃除を始めてしまい、あとから受け取れるはずだった支援金や保険金を取り逃がす人が毎年たくさんいます。水害の直後は判断力が落ちています。だからこそ、順番をあらかじめ知っておくことが決定的に重要です。
この記事は、家が浸水したその日から数か月先までを、時系列でたどれるようにまとめたものです。
🚨 まず今すぐ確認(家に入る前に)
- ブレーカーを落とすまで家電に触らない。濡れた家電の通電は感電・火災の原因になります
- ガスの元栓を閉める。においがしたら絶対に火気とスイッチに触れず、屋外へ
- 長靴ではなく厚底の靴+手袋。泥の下にガラス・釘が沈んでいます
- 夜間の立ち入りは避ける。床が抜けていても見えません
- マスクを必ず着用。汚水にはし尿や油、細菌が混じっています
【最重要】片付ける前に「写真」を撮る
片付けを始める前に、必ず記録を残してください。この写真が、後の罹災証明書・火災保険・支援金のすべての根拠になります。
撮るべき写真6種類
- 家の外観を四方向から(浸水の跡が写る全体像)
- 浸水の高さが分かる写真。メジャーや身長と一緒に撮ると強い証拠になります
- 部屋ごとの被害状況(各部屋の全景)
- 壊れた家財を1点ずつ(家電は型番のシールも撮る)
- 床下・床下収納の中
- 浸水した日時が分かるもの(止まった時計、ニュース画面など)
📸 スマホで構いません。枚数は多すぎるくらいでちょうどいいです。撮り直しはできません。
それでも急いで捨てたい場合:畳や布団など衛生上どうしても早く出したいものは、捨てる前に必ず1点ずつ撮影してから搬出してください。写真さえあれば、現物がなくても認定される場合があります。
浸水の程度で受けられる支援がまったく違う
行政の判定は「どこまで水が来たか」で決まります。自分の家がどれに当たるかを把握しておきましょう。
| 区分 | 状態の目安 | おおよその扱い |
|---|---|---|
| 床下浸水 | 床の高さまで達していない | 支援の対象外になることが多い |
| 床上浸水 | 床より上に浸水 | 準半壊〜半壊の判定対象 |
| 1階の軒下まで | 床上1.8m以上 | 全壊と判定されうる |
ただし判定は浸水深だけでなく、建物の損傷程度も含めて総合的に行われます。「床下だから何もない」と諦めず、まずは市区町村に相談してください。
罹災証明書を取る(すべての手続きの入口)
罹災証明書がなければ、支援金も税の減免も義援金も、ほぼ何も始まりません。最優先で申請してください。
どこで、どうやって
- 申請先:被災した家がある市区町村の窓口(災害時は特設窓口が立つことが多い)
- 持ち物:本人確認書類、印鑑、被害状況の写真、(あれば)建物の位置が分かる資料
- 費用:無料
- 発行まで:調査を経て数日〜数週間。大規模災害ではもっとかかります
知らないと損する2つのポイント
① 判定に納得できなければ「再調査」を申請できます。一次調査は外観のみで行われることがあり、内部を見てもらうと判定が上がるケースがあります。遠慮する必要はありません。
② 申請には期限があります。多くの自治体で災害発生から3か月〜6か月程度。「落ち着いてから」と思っているうちに切れます。
もらえるお金:被災者生活再建支援金
自然災害で住宅に大きな被害を受けた世帯に、国の制度から支給されるお金です。返済不要で、基礎支援金(被害程度に応じて)と加算支援金(再建方法に応じて)の2階建てになっています。
| 被害程度 | 基礎支援金 | 加算支援金(再建方法別) | ||
|---|---|---|---|---|
| 建設・購入 | 補修 | 賃借 | ||
| 全壊 | 100万円 | 200万円 | 100万円 | 50万円 |
| 大規模半壊 | 50万円 | 200万円 | 100万円 | 50万円 |
| 中規模半壊 | — | 100万円 | 50万円 | 25万円 |
※上記は複数人世帯の金額です。単身世帯はそれぞれ4分の3の額になります(全壊なら基礎75万円・建設購入150万円)。
※全壊で建て直す場合、100万円+200万円で最大300万円が受け取れます。
⏰ 申請期限に注意。基礎支援金は災害発生から13か月以内、加算支援金は37か月以内です。加算支援金は再建方法が決まってからでよいので、焦らず、しかし忘れずに。
そのほかに使える公的支援
- 災害見舞金・義援金:自治体や日本赤十字社などから。罹災証明書が必要
- 災害援護資金の貸付:低利または無利子で最大350万円程度(所得制限あり)
- 税・保険料の減免:所得税の雑損控除または災害減免法、住民税・国民健康保険料・介護保険料の減免
- 公共料金の免除:水道・電気・ガスの基本料金が減免されることがあります
- 災害廃棄物の無料処分:自治体が仮置場を設置します。分別ルールは自治体の指示に従ってください
火災保険は「水災補償」が付いているかで決まる
ここが最大の分かれ目です。火災保険に入っていても、水災補償が外れていると洪水・内水氾濫・土砂崩れによる損害は1円も出ません。保険料を抑えるために外している契約が実際にかなりあります。
今すぐ確認すること
- 保険証券(または保険会社のマイページ)で「水災」の欄を見る
- 建物だけでなく家財の補償が付いているかも確認(家電・家具は家財の扱い)
- 付いていれば、すぐ保険会社に連絡して事故受付番号をもらう
水災補償の支払い条件
多くの契約では、次のいずれかを満たすと支払い対象になります。
- 建物・家財の損害が時価の30%以上
- 床上浸水した
- 地盤面から45cmを超える浸水
つまり床下浸水だけだと対象外になりやすいということです。ここでも「浸水の高さが分かる写真」が効いてきます。
💡 自動車が水没した場合は、火災保険ではなく自動車保険の車両保険の範囲です。こちらも水災が対象か確認してください。
片付けの正しい手順
写真を撮り終えたら、ようやく片付けです。順番を間違えるとカビと悪臭が家に住み着きます。
1. 汚泥をかき出す(当日〜数日)
乾く前が勝負です。乾くと固まって取れなくなり、粉塵として舞い上がります。スコップとデッキブラシで、外へ出す。
2. 水洗いする
高圧洗浄機があれば理想的ですが、ホースでも十分です。壁は下から上ではなく上から下へ流します。
3. 消毒する
汚水は衛生的に危険です。市販の塩素系消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム)を希釈して使います。金属部分は消毒用アルコールのほうが適しています。自治体が消毒剤を無料配布することもあるので確認を。
4. 徹底的に乾かす(ここが一番重要で、一番時間がかかる)
床下の乾燥には数週間から数か月かかります。ここを省くと、半年後にカビと床の腐りが出ます。
- 床下点検口を開けて送風機・扇風機で強制換気
- 除湿機を24時間稼働させる
- 畳は原則廃棄。石膏ボードは水を吸った高さより上まで撤去するのが基本
- 断熱材が濡れていたら必ず交換する
この工程は個人の手に負えないことが多いので、床上浸水した場合は専門業者への依頼を強くおすすめします。
⚠️ 訪問してくる業者に注意。災害後は「今すぐ契約しないと順番が回らない」と迫る悪質業者が必ず現れます。その場で契約しない・相見積もりを取る・自治体の相談窓口や国民生活センターに確認するを徹底してください。訪問販売ならクーリング・オフ(8日以内)が使えます。
浸水を「前提」にした備え
水害は地震と違い、ハザードマップでほぼ予測できる災害です。まず自分の家のリスクを知るところから始めてください。
1. ハザードマップを見る(5分で終わります)
「(市区町村名) ハザードマップ」で検索すれば必ず出てきます。見るべきは浸水想定の深さと指定緊急避難場所までの経路の2点です。「1階が水没する地域」なら、その前提で家財の置き方が変わります。
2. 火災保険の水災補償を確認する(今日できます)
繰り返しますが、ここが一番お金に直結します。ハザードマップで浸水リスクがある地域なのに水災補償を外しているなら、見直しを検討する価値があります。
3. 貴重品と思い出は2階か高い場所へ
権利証・保険証券・アルバム・外付けHDDなど、お金で買い直せないものは最初から高い位置へ。重要書類はスマホで撮ってクラウドに置いておくだけでも違います。
4. 止水板・土のうを用意する
玄関や勝手口からの流入を数十センチ抑えられれば、床上と床下の境目が変わります。水を吸って膨らむ吸水土のうは、平時の保管場所を取らないので現実的です。
5. 停電に備える
水害は高確率で停電を伴います。ポータブル電源とモバイルバッテリーは、情報と連絡手段を保つ生命線です。
6. 片付けを想定した装備
意外と盲点なのが「復旧時の装備」。厚底の長靴、防護手袋、防塵マスク、大型のゴミ袋。災害後は店から真っ先に消えます。
基本の防災用品は防災グッズおすすめと非常食おすすめでも詳しく紹介しています。
時系列でわかる「やることリスト」
| 時期 | やること |
|---|---|
| 安全が確認できたら | ブレーカー・ガスを止める/写真を撮る |
| 1〜3日 | 汚泥のかき出し/保険会社へ連絡/自治体の窓口を確認 |
| 1週間以内 | 罹災証明書の申請/災害ごみの搬出/消毒 |
| 2週間〜1か月 | 乾燥の継続/修理業者の相見積もり/保険の損害調査 |
| 1〜3か月 | 基礎支援金の申請/税・保険料の減免申請 |
| 13か月以内 | 基礎支援金の申請期限 |
| 37か月以内 | 加算支援金の申請期限 |
よくある質問
床下浸水でも罹災証明書はもらえますか?
申請はできます。ただし多くの場合「一部損壊」または対象外の判定となり、支援金の対象にはなりにくいのが実情です。それでも税の減免や災害ごみの無料処分が使える場合があるので、申請しておく価値はあります。
賃貸に住んでいる場合はどうなりますか?
建物の被害は大家さんの保険の範囲ですが、あなたの家財はあなたの火災保険(家財補償)です。罹災証明書も世帯として申請でき、支援金の「賃借」区分の対象になり得ます。
車が水没しました。動かしても大丈夫ですか?
エンジンをかけないでください。吸気系に水が入っていると一発で致命的な故障になります。またハイブリッド車・EVは感電の危険があるため、絶対に触らずロードサービスを呼んでください。詳しくは車のトラブル対応を。
写真を撮る前に片付けてしまいました。もう手遅れですか?
諦めないでください。浸水の跡(壁の水位線)は残っていることが多く、捨てた家財のレシートや購入履歴、近所の人が撮った写真も証拠になります。まず市区町村の窓口で正直に相談してください。
支援金と保険金は両方もらえますか?
はい、両方受け取れます。被災者生活再建支援金は保険金とは別枠で、使い道も自由です。

コメントを残す